防火区画で必要な耐火壁

耐火壁が必要になる部分の条件はいくつかありますが、最も一般的なのが一定の面積ごとに区画をする「面積区画」、そして階段やエレベータなどを区画する「竪穴区画」です。

この2種類を押さえておけば、防火区画についてはある程度知っていると言っても問題ないと思います。

他にも色々な条件で必要になる防火区画はありますが、細かく解説をしていける程の知識が残念ながら私にはないので、「他にもあります」と言うだけにしておきます。

建築基準法に目を通してみるとわかりますが、これが本当に本当に複雑なつくりになっているんですよね…

色々と試行錯誤をしていくとあの形式になるのかも知れませんけど、とにかく読みづらい構成になってます。

増築工事を何度も繰り返した古い旅館のように、どこにいけば目的の情報が取り出せるのかが本当に分かりにくい。

それを頭に入れる、もしくはその場で欲しい情報をスムーズに取り出せる人を設計者と呼ぶのでしょう。

とは言っても、もう少し分かりやすい表現を使って欲しい、とどうしても思っていまいます。

と、そんな話はさておき、耐火壁の話をもう少し続けましょう。


■手軽な耐火壁として


どの壁を耐火性能が必要な壁にするのか、それをLGSで構築するのか、それともコンクリート壁にするのか、もしくはALCなどを採用するのか。

選択肢がたくさんある中で、コストや工期や施工性、意匠などを考慮しつつ壁仕様を決めていく、というのが設計者の仕事になります。

施工性とか工期についてはそれほど重要視しないとは思いますが、どのように見せるかなどは非常に重要な要素なので色々検討するはずです。

建築基準法の条件を満たす建物を造るのが前提ですから、まずは法律で求められる範囲で耐火間仕切を設定する必要がある訳です。

その中で最も手軽な発想は、コンクリートの壁を造ってしまうことですが、発想だけは簡単でも実際には色々と問題があります。

コンクリートで壁を造ってしまう、と言うのは簡単ですけど、後で壁の位置を変更することが非常に困難になってしまいます。

それに、一般的にはLGS壁に比べると壁の厚さが大きくなりますし、そもそも建物の重量も増えてしまいます。

建物が重くなると構造の考え方を見直す必要が出てくる可能性もあり、そう簡単にコンクリートの壁を造ることは出来ないんです。

と、そこでもっと手軽なLGS壁が登場する訳です。

材料さえあればすぐに壁を造ることが出来るし、壁の厚さもコンクリートほど分厚くはなりません。

壁の位置も(コンクリートに比べれば、ですけど)比較的変更しやすい、ということもあって、LGS+石膏ボードの耐火壁は結構多く採用されます。

 

■色々な種類のLGS耐火壁


LGS+石膏ボードのLGS壁にはどんな種類があるかを調べていくと、用途によって様々な種類があることが分かります。

以前LGS壁が求められる性能のひとつとして、遮音性能を持った壁があることを紹介しました。

耐火性能+遮音性能を持った壁とか、耐火性能のみとか、表層のボードが硬い壁などなど、選択肢は色々あります。

この多様性こそが、LGS耐火壁が採用されやすい最大の理由ではないか、と私は思っています。

選択肢が多ければ、建てようとしている建物にマッチした壁を選定しやすくなりますから、やはり種類が多いのは良いことなんです。

と言うことで、次回はもう少し耐火壁の仕様について具体的に説明していくことにします。

 

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