遮音耐火壁と一般耐火壁

耐火間仕切りには色々な種類があって、建物の用途と壁の使用目的に合わせて選定することが出来るようになっています。

遮音性能が必要な部屋に耐火間仕切りを設ける場合や、それよりもコストを重視したい場合など、シチュエーションはさまざま。

それよりも施工性を一番に考える必要がある場合などもあって、LGSの耐火壁と言えばこれ、みたいなものはありません。

そういう「誰が考えてもこれを選ぶしかない」というスタンダードがあると、確かに仕事は楽になりますよね。

だけどそうなった瞬間に、仕事としての面白みは半減してしまうのではないかと思います。

色々な要素を考えて、その結果として選択される回答。

もちろんそれが最善かどうかの保証はなく、今までの自分の経験や、会社が積み重ねてきたノウハウをフル活用して最善を目指す訳です。

時にはそれが間違っている場合もあるかも知れませんが、そうした流れが仕事の面白みではないでしょうか。

考えた末の間違いであれば何が原因だったのかがすぐに分かるはずで、それを覚えれば次回は同じ失敗をしにくくなります。

そうした学びもやはり仕事の醍醐味ではないかと思います。

と、ちょっと話は逸れてしまいましたが、数ある選択肢の中から今回は代表的なLGS耐火壁をいくつか紹介してみます。



■耐火遮音壁の一例


耐火壁でなおかつ遮音性能が必要になる場合は色々ありますが、例えばマンションの住戸間の壁などは高い遮音性能が必要とされます。

その場合の選択肢の一つとして、以下の耐火遮音間仕切りがあります。


耐火遮音壁


LGSが一直線ではなく少しずらして(千鳥に)建てられているのは、LGS壁を中間で縁切りする為。

音というのはシンプルに考えれば単なる空気の振動です。

だから、石膏ボードとLGSが密着している状態であれば、空気の振動が壁の反対側に伝わりやすいんです。

LGSを挟んで両側に貼られる石膏ボード同士がつながらない壁構成にしておけば、空気の振動が伝わりにくくなります。

つまり、部屋の中で発生した音が隣の部屋に伝わりにくくなり、その結果として遮音性能がある壁と認められる訳です。

遮音性能にはいくつかの等級があって、より遮音性能を求められるほど、こうしてLGSを千鳥に配置する壁構成が増えてきます。



■一般的な耐火壁


ただ、建物内に存在する壁のすべてに遮音性能が必要という訳ではなく、そこまでの性能は必要ない、という部屋もたくさんあります。

例えば倉庫と廊下の間の壁とかを遮音しても、通常時にあまり人がいないような部屋なのであまり効果的ではありません。

遮音性能を持つ壁は、遮音性能を持たない壁よりも高額ですから、必要のない場所に高スペックの壁を選定するのはもったいないです。

少なくとも私が施主であれば、そんな「大は小を兼ねる」みたいな設計をされたら腹が立つと思います。

プロであれば適材適所でコストを意識した設計をして欲しいもので、そんな場合の一般的な耐火壁はこちらになります。


一般耐火壁


一例を挙げようと思っていたら、強度が必要な耐火壁とか一般的な耐火壁とか、色々な種類が一気に紹介されています。

それ以外の耐火壁については次回に紹介します。

 

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