建築と設備の関係について

建築の納まりを検討する際には、単純に建築の要素だけではなく、設備関連の納まりも考慮する必要があります。

これは普段自分の家でどのような生活をしているかを考えれば、当たり前の話だよな…と納得する話だと思います。

朝起きて顔を洗う際には水やお湯を使いますし、朝ご飯を食べる為にオーブントースターを使うこともあるでしょう。

仕事から帰ってきたら照明を付けて、お風呂に入った後はくつろぎながらテレビを見るかも知れません。

そうした日常的な生活の中で、前回紹介した各設備は切っても切れないような密接な関係にあるんです。

設備がきちんと用意されていない家というのは、何も便利な部分がない単なる箱という状態で、それは家とは呼べません。

そうした要素を意識しないで建築の納まりを検討しても、それはやはり片手落ちと言うしかないと思います。

ただ、こうした理想的な納まり検討のあり方について書くときに、結構無視できないような大きな問題があります。

今回はそのあたりのついても少し触れてみたいと思います。


■建築と設備の関係

建築の納まりを検討する際には、設備の納まりもよく考えないと綺麗な建物は完成しません。

後から設備的な要素を検討したとしても、それは単純に設備が納まりように後から考えただけで、綺麗に納まっているとは限りません。

だから建築・設備のどちらも同時進行で検討していく、というのが建物の納まりを考える上で理想的、ということになります。

ただ、建築の納まりを検討するのはやはり建築のプロになりますが、建築のプロがそのまま設備のプロという訳ではないんですよね。

もちろんそれぞれの設備にはそれぞれ専門のプロがいて、建築の片手間に設備をやっている訳ではありません。

これが問題を複雑にします。

それぞれ専門的な知識を持っている分野の納まりを、それぞれの人が担当していく。ということになる訳です。

そうるとどんな状況が考えられるかというと…

建築の納まりを考える際に、設備のことを気にかけると検討はどんどん複雑になっていくので、「設備の事は考えない!」ということになりがちです。

設備側は設備側で、建築の納まりがよく分からない場合が多く、結果的に建築を軽視するような形で納まり検討が進みがち。

という残念な状況になることが考えられます。

■地道に調整していくしかない

そんな情けない状況にならないようにするには、いったいどう言った対応をしていけば良いのでしょうか。

とは言ってもそこには裏技的な話はなく、ただひたすらシンプルだけど簡単ではない道があるだけです。

それは何かというと、それぞれのプロが情報を持ち寄って、細かい調整を延々とやっていくこと。

こうした地道な調整によってしか、建築の中に美しく設備を入れ込んでいくことは出来ないと思います。

もちろんスペース的に余裕がある建物や、それほど設備が複雑ではない建物であれば、そうした調整はそれほど困難ではないですが…

今時の建物であれば設備的な要素が複雑ではないはずもなく、コストの事を考えるとスペースに余裕がある建物も恐らくほとんどないでしょう。

そうしたことを考えると、どんな建物であっても建築と設備の納まり調整はどうしても発生してくる、ということになります。

なかなか大変な話ですが、それをやらないで建築の納まりだけを考えても、結局美しい建物は出来上がらないんですよね…

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