防水施工範囲と梁のレベル


床のアスファルト防水の納まりについて説明をする時に、床を下げることと排水溝と水勾配の話は必ずセットになってきます。

床のレベルは一番最初に決めておくべきことで、下げる理由としてアスファルト防水層の納まりと排水溝がある訳です。

逆に考えると、これらのポイントを押さえておけば、アスファルト防水を施工する部屋の床納まりは大丈夫ということです。

元々床の納まりとして、それほど難しい納まりではありませんが、ここまで知っておけば問題ないと思います。

ただし、どう覚えるかというのは重要なので、そこはきちんと理解しておくことが肝心です。

単純に「床を下げる必要がある」と覚えるのではなく、「防水層の納まりと排水溝が必要だから下げる」と覚える訳です。

理由を理解しておかないと応用が利かないので、そうした「なぜ」も含めて理解しておくことをお勧めします。

床のアスファルト防水納まりとしては、もうこれで基本的な話が終わったので、書くことはあまりありません。

最後として、床を下げる際に気をつけておきたい点、ありがちな失敗などを簡単に紹介して終わりたいと思います。


■梁のレベルをどうするか

例えば、まあちょっと適当なプランですけど、下図のような厨房の平面プランがあったとします。

サンプルの厨房平面図

厨房の床をアスファルト防水とする為に、コンクリート天端をFL-200に設定した場合を考えてみます。

コンクリートスラブレベルは当然下げますが、梁どの梁を下げておけば良いか、平面図から読み取ってみましょう。

答えはこちら。

下げる必要のある梁

青く色を付けた梁も合わせて下げておけば、厨房はそれで問題なく納まる事になります。

 

■構造図との不整合

これは平面プランに梁を重ねている状態だから、割と簡単に分かることで、実際の構造図ではこんな記載になっていたりします。

構造図での表現例

梁の内々だけが下がっている状態で、梁自体は下がっていないような表現になっている場合が、結構な割合であるんです。

このまま構造図通りに施工をしていくと、後でアスファルト防水が納まらない事が分かって大変な目に遭います。

このあたりの検討というのは、施工段階で納まりを検討する、施工図段階での話になるのかも知れません。

このまま設計図を発行しても、恐らく現場再度から「梁を下げます」という話が出ることは間違いありません。

だから問題ないと言えば問題はないんですけど……

設計段階であっても、梁レベルの検討というのは、下階の設備納まりに影響を与える重要な要素になります。

だから「施工段階でもう一度検討」でも良いんですけど、どうせなら最初からきちんと検討をしておきたいところです。

 

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