水を使う部屋の用途と注意点

今まで色々な床仕上げ材について、大まかな区分で特徴とか納まりやグレードなどを説明してきました。

バリエーションとしては結構な数があったと思いますが、納まりとしてはシンプルなパターンが多かったはずです。

コンクリートスラブの上に床仕上げ材を貼る。

この基本的な考え方はどの床仕上げ材であっても変わらないので、納まりは大抵が似たような感じになるんです。

それ以外で考えておく必要があったのは、OAフロアや二重床を施工するかどうかという要素です。

床仕上げ材の種類にプラスして、OAフロア等の有無によってコンクリートスラブのレベルが決まる。

そのあたりまで考慮すれば、大抵の床仕上げ材の納まりは理解出来たことになると思います。

しかし当然ですが、そうした単純な納まりだけではなく、場所によってはもっと複雑な納まりになることもあります。

図面を描くプロが検討するのは、そうした一般的とは言えない納まりの場合が多くなってきます。

それが、このカテゴリで取り上げる「防水」という概念。

防水がどう納まるのか、というあたりを説明してようやく、建築の納まり図と言う感じになってきた。

私としてはそんなイメージがあります。

今まで色々な説明をしてきましたが、これからがようやく本番、という感じも少ししています。

出来るだけ分かりやすく説明していきますので、今回の防水納まりも最後までお付き合いお願いします。


■水を使う部屋


建物には色々な用途の部屋があって、部屋の用途によって仕上げ材は色々と変わっていきます。

床仕上げ材で言えば、エントランスホールなどでは石やタイル、応接室などではカーペットなどが採用されます。

そして機械室では塗床が、PSやEPSなどの設備・電気スペースも塗床か、もしくはコンクリート素地という感じになっています。

そうした部屋の用途に合わせて、設計者は様々な選択肢の中から仕上げ材を選定していく事になります。

そうした部屋の用途や目的によっては、室内で水を使う部屋、使わざるを得ない部屋もあります。

建物の中では、どんな部屋で水を使うのかを考えてみると、大体以下のような部屋がピックアップ出来ます。


・浴室

・シャワー室

・厨房

・トイレ


シンプルに「水を使う部屋」と言っても、どの程度の量を使うのかは部屋によって色々で、結構差があります。

例えば浴室などでは本当に、水(お湯ですが)が常時床上にあるし、浴槽には常にお湯が貯まっている状態です。

シャワー室なども、浴槽はないものの、シャワーによって床には常にお湯が流れている状態になります。

厨房も同じですね。食品を扱う場所で、調理台や洗い場などで大量の水やお湯、そして油などを使う事になります。

トイレはこれらの部屋に比べれば比較的、水を使う量や頻度は少なめですが、それでも水を使う部屋には違いありません。

こうした水を使う部屋では、どんな事に気を付ければ良いかというと、ずばり書くと「漏水」と言うことになります。

水を頻繁に使う部屋、常時水やお湯が床上に存在する部屋などでは、その水が下階に漏れてしまわないように気を付ける必要がある。

それが防水の概念ですが、詳しい話は次回に続くことにします。

 

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