アスファルト防水の床断面図


前回は建物の防水工事をする際に、建築の納まりとしてはどのあたりに気を使えば良いのかについて書いてみました。

まずはとにかくコンクリートの天端レベルが下がっているかどうかが重要で、この条件が満たされていないとなにも始まりません。

なぜコンクリートを下げておく必要があるのかというと、その理由は床仕上げ材の他に水を通さない材料を施工するから。

それが、前回紹介したアスファルトという材料になります。

このアスファルトを釜でドロドロの状態にして、それを床に貼り付けていくことで防水層を形成している訳です。

コンクリートは熱で収縮をしますが、アスファルト防水層はそのコンクリートの収縮に追従して、破れない状態を保つんです。

だから長期間下階に水を漏らすことのない防水層になり得る訳です。

ただ、前回も書きましたが、アスファルトを釜で温める際に発生するニオイは相当なものです。

これは近隣からのクレームの要因になることもあるので、施工側としては結構気を使う部分でもあります。

こうしたクレーム要因をなくす為に、アスファルトを温めないで、ロール状になったアスファルトのシートを貼っていく工法もあります。

あとはニオイを改善した商品とか、何かを混ぜることでニオイを変えるとか、そういう努力を施工者もやっています。

今のご時世だと、アスファルト防水について知らない人がこのニオイをまともにかいだら、恐らく警察を呼ばれたりする可能性もありますから。

と、施工関連の話はとりとめがないのでこの辺にしておき、今回はアスファルト防水の基本的な納まりを紹介します。


■アスファルト防水の納まり

アスファルト防水を施工する部屋でも、基本的に仕上げ材はきちんと施工することになります。

防水層はあくまでもコンクリート下地の上に施工するだけで、それが仕上げとななり得ないので、当然仕上げ材が必要になります。

また、アスファルト防水層の上に直接仕上げ材を施工することも出来ないので、仕上げ材の下地を改めて用意しておく必要があります。

そして、これは部屋の用途や設計者の方針にもよりますが、アスファルト防水層の上には断熱材を敷き込む場合も多いです。

建築の納まりとしてはこんな感じです。

アスファルト防水の納まり図

こんな感じの断面になる為、床のコンクリートは下がっていないと納まらない事になる訳です。

 

■床仕上げ材について

上図のアスファルト防水納まり図では、床仕上げ材がタイルになっていますが、もちろんこれはある程度自由です。

石でも良いですし、床塩ビシートでも良いですし、塗床でも。

こうした床仕上げ材は、部屋の用途によって色々と違いますが、少なくとも水に濡れても問題ないような床仕上げ材になります。

大浴室などでは石やタイル、厨房などでは塗床などが採用される場合が多く、少なくともアスファルト防水にタイルカーペットなどはありません。

せっかく下階に水を漏らさないようにアスファルト防水をしても、表面の床仕上げ材の水はけが悪いのでは困りますから。

また、水はけの話が出たのでついでに書きますが……

水を使う部屋なので、使用した水をどこからか排水する必要があるというのも重要なポイントになります。

水を排水する訳ですから、一箇所に水を集める為に排水溝が必要になって、排水溝に水が流れるように、床にも水勾配が必要になる。

そんなパターンになることが多いです。

水勾配についてはもう少し後で詳しく説明しますが、防水を施工する水回りの部屋は色々と検討項目があるということです。

 

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ