UL工法とその特徴を考える

前回はコンクリート下地に石膏ボードを張っていく、GL工法の基本納まり図を紹介しました。

当サイトでは「実際にどう納まっているのか」を説明したいが為に、あえてGLボンドの絵を記載しましたが……

考え方さえ理解できていれば、図面を描く際には前回のようなボンドの絵を描く必要はありません。

コンクリート面に石膏ボードがあって、仕上まで30mmで「GL」と書いてあれば誰でも分かることです。

「ボンドの記載がないんですけど、もしかしてGL工法とは違うんですか?」と言われたことは今まで一度もないですから。

そのあたりはさすがに皆建築のプロですから、ボンドなどの余計な表現をしなくても大丈夫です。

もしそういう苦情を言ってくる人がいたら、きっとその人は全く建築を知らないか、始めたばかりの人でしょう。

もしくは、単純に嫌味を言いたいだけの人なので、いずれにしても相手にしなくて良いんじゃないかと思います。

さて、少し話がそれましたが、GL工法についてはひとまず説明が済んだので、今回はUL工法を取り上げます。


■UL工法とは


UL工法というのは「ウルトラ・ライトゲージ」の頭文字をとった言葉で、日本語では「乾式軽量フカシ壁工法」という感じになります。


ltra(極度の)

ightGauge(軽量規格)


何となく意味が通らない気もしていますが、まあ製品名にツッコミを入れてもあまり意味がないので、UL工法で話を進めます。

このUL工法は、コンクリート面に薄型の軽量鉄骨を組んで、その下地に石膏ボードを張る工法になります。

GL工法で使っていたGLボンドを使わず、その代わりに軽鉄の下地を使う、というイメージです。

この「ボンドではなく乾式壁」というあたりに、UL工法の特徴が出てくるので、まずはその特徴を考えてみましょう。

 

■UL工法の特徴


UL工法の特徴は、すごく当たり前の話なんですけど、コンクリート面に薄型の下地を組んでいるという部分にあります。


・GL工法に比べて湿気に強い

・コンクリート面から石膏ボード面までの寸法が少なくて済む

・下地の不陸によらず高い施工精度

・変形に追従する性能を持っている

・GL工法に比べるとコストが高い


UL工法の特徴はこんな感じになります。

一番の特徴は「下地に追従する」という部分で、地震などでコンクリートが動いた時にはその動きに合わせて動いてくれるんです。

これはGL工法では得られない性能です。

コンクリートの場合にはそれ程効果はありませんが、元々動くような設計になっているALC壁などで高い効果を発揮します。

こうした動きやすい下地にGL工法で石膏ボードを張ると、下地の動きについていけずにボードが破損したりします。

そこまでいかない場合でも、仕上にクラックが入ったりします。

そのあたりを考えると、下地への追従性があるUL工法は、ひとつの選択肢として検討の余地がある工法だと言えます。

まあコストの話がありますけども。

 

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