UL工法の概要について

コンクリート壁下地に対して、薄型の軽鉄下地を組んで、その上に石膏ボードを張っていくというUL工法。

GLボンドを使ったいわゆる「湿式工法」に比べると、薄いとは言え軽鉄下地を組む「乾式工法」という部分が大きな特徴になります。

ボンドを使わない分だけ湿気に強く、下地の動きに追従する性能があって、しかも必要寸法は少ない。

そんなに優れた工法だったら、GL工法よりもUL工法の方が良いんじゃないか、という気になったりします。

しかしコストはGL工法よりも高いので、コストと性能のバランスを色々と考えてみると……

結局はGL工法に軍配が上がるケースが多いように思います。

低コストで施工できるというのは、もうそれだけで圧倒的に有利な条件を持っていることになる訳です。

少し高くても採用したい、と思わせるには、それなりのメリットを示す必要があるということですね。

さて、そんな感じであまり私の中では使用頻度が高くないUL工法ですが、納まりの方はどうなっているのでしょうか。

仕上がり寸法が薄くて済むという特徴を持っていますが、どの程度で壁が仕上がるのか。

今回はそのあたりを具体的に考えてみることにしましょう。


■UL工法の流れ


まず、UL工法の手順を考えてみると、簡単に書いてしまうと以下のような流れで壁が完成します。


・ULランナー取付

・ULスタッドの建込み

・ULスポンジ2個をコンクリートとスタッドの間に入れる

・出入り調整

・スポンジ部分にULボンドを注入

・ボンド硬化後に石膏ボード張り


UL工法は乾式工法のはずなのに、結局はボンドを使うのか……という気がしますが、これはGLボンドとは全然違います。

GL工法の場合はボンドだけで石膏ボードを固定していますが、UL工法の場合は下地の固定を補助しているだけ。

この違いはかなり大きいんじゃないかと思います。

 

■UL工法の概略


UL工法の概要を言葉で説明して来ましたが、文章だけではなかなか伝わらないものがあります。

でも概略図があれば大丈夫。

 UL工法の概略図

スタッドに対してどこにスポンジが入るのか、ULボンドはどこに注入するのか、などがこれで分かるはずです。

石膏ボードを2枚貼る場合には、ULスタッドを455ピッチで建てていき、1枚の場合には303ピッチになります。

上図でULスタッドの寸法に455(303)と書かれているのは、そうした意味があるからです。

石膏ボードを2枚張るのか、それとも1枚張るのかは、建物の用途やグレード・場所によって違います。

が、それによって下地のピッチが変わるという話は、知っておいた方が良いと思います。

 

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