LGS壁に求められる性能-2

建物を快適に利用する為、時には隣の部屋から音が聞こえない、あるいは聞こえにくい状態の部屋が必要になります。

どんな区分でそうした部屋をつくるのかは、設計をする段階できちんと練っておく必要があります。

もちろん建物を建てる施主の考えも重要ですので、それらを満たした状況までもっていく事が第一段階です。

ここまでが「設計」ですね。

そして、その壁がどうやって納まってくるか、という検討はそのかなり後のステップになります。

これが「施工」段階です。

もちろん計画段階での検討も重要ですし、きちんと納まるとうに検討する施工も同じくらい重要です。

それらが合わさってはじめて、建物を建てようと考えている施主の喜ぶ建物が出来上がる訳です。

これは遮音だけに限った話ではなく、あらゆる項目で言えることなので、ここで改めて書くのも変な感じですけど……

今回はLGS壁の続きということで、遮音よりもさらに重要な性能である「耐火性能」について簡単に説明をします。


■デザインよりも大事なこと


ある程度の規模をもつ建物では、万が一その建物で火災が発生した場合でも、中にいる人が避難できるように設計されています。

というか、そう設計されなければなりません。

建物のデザインも大事ですけど、それよりもはるかに大事なのが建物を利用している人の安全、そして命です。

それを満たしていない建物は、いくら優れたデザインであったとしても、建物としては失格です。

……というのは私の個人的な考え方で、それを全員に強制するつもりは全然ありませんが、まあ一般的な考え方だと思います。

もちろんデザインも建物の重要な要素なので、それを軽んじるつもりは全然なくて、大事なのはお互いのバランスです。

ただ、厳密な決まりがない限り、そのバランス感覚は設計する側によって大きく揺れてしまうことになります。

それでは困るので、建物を設計する側がデザイン重視になってしまわないように、建築基準法できちんと必要な性能が決まっています。

考えてみれば当たり前の話ですよね。

 

■耐火性能が必要な壁


建物の用途や建てる場所、規模などの条件によって色々と変わってきますが、一定の規模以上の建物では必ずそうした指定があります。

法律で定められた条件によって、一定の範囲を超えない面積を耐火性能の壁で区画する、というような決まりです。

これは、仮に火災が発生したとしても、その火災が一定時間以上外部に燃え広がらない為にあります。

その間に建物利用者は建物の外に避難する、という考え方です。

また、例えば階段のように建物の下から上まで繋がっているような空間は、その周囲が簡単に燃えてしまわないような処置が必要です。

そうしないと、火災の炎が簡単に階段室に侵入して、一気に全階へと火災が広がってしまいます。

こうなってしまうともう火災は手のつけようがなくなってしまうので、出来る限りその状態を避ける必要があります。

と言うことで、ちょっと前置きが長くなっていますが、建物の様々な場所で「耐火性能」を持つ壁が必要になる訳です。

耐火壁については次回も続きます。

 

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