単層フローリングとは何か

床仕上材としてかなり身近な存在であるフローリングにはどのような特徴があるのか。
というあたりの話について、メリットやデメリットなどの話を幾つか紹介をしてきました。

色々な特徴があって…とは言っても、やはりフローリングの素材である木という天然素材が持っている特徴がそのまま出てくることになります。
石を使った仕上材には石の、木を使った仕上材には木の特徴が出てくる、というのは考えてみれば当たり前の話ですよね。

フローリングが持っている特徴の中で最も強力なメリットは、やはり大きな特徴のひとつである「木の質感」だと言えるでしょう。
木が持っている独特の質感や見た目については、やはり他の仕上材には出すことが出来ない、もしくは出しにくいものではないかと思います。

ただ、良く言われる表現として「木のぬくもり」みたいな言葉がありますけど、実際には木自体が温かい訳ではないんですよね…
木に触ってみると、もちろん鉄などに比べると冷たさは少ないですけど、自らが熱を発する材料ではないのでそこまで温かくないです。

でも木を見ると温かみを感じる。
これが木が持っている不思議な魅力で、こうした温かい質感というのは、どんなに頑張ってもビニル系の床仕上材には出せないものでしょう。

大抵の時間を過ごすリビングにフローリングを採用する場合が多いのは、木がそうした特徴を持っているからではないかと私は思っています。
私も自宅のリビングにはフローリングを選定しましたが、今でもやっぱりフローリングにして良かったと思っています。

色を選定する際には結構悩んだんですけど、結果的にはもう少し濃い目の色を選べば良かった、と思うことはありますが…
濃い目のフローリングを選んでいたとしたら、逆のことを感じていた可能性もあるので、こればかりはもうなんとも言えないんですよね。

色の選定というのは本当に難しいです。
と、そんな色の話はさておき、今回はそんなフローリングについてもう少し詳しく分類してみようかと思っています。


■無垢材と合板の違い

フローリングには大きく分けて2種類に分かれていて、もう少し具体的に言うと「単層フローリング」と「複合フローリング」という仕様に分類されます。
この仕様名を見ただけで何となくはイメージ出来ると思いますが、要するに「単層=無垢材」なのか「複合=合板」なのかという違いがあります。

これらの違いをもう少し説明すると以下のようになります。


無垢材:1本の木から切り出した材料

合板:薄くスライスした木材を交互に重ねて接着した材料


無垢材と合板にはこうした違いがあって、イメージとしては「無垢材=本物の木」で「合板=人の手が入った木」みたいな感じの分類になるかと思います。
しかし当然のことですけど、合板だって本物の木で出来ているので、別に偽物の木だということではありません。

というか、むしろ色々なところで使われる木の中では、恐らく無垢材よりも圧倒的に合板の方が多くなっているはずです。
なので、単価などで安易に上下関係を考えるのではなく、それぞれの材料が持っている特徴にフォーカスして考えていきましょう。

無垢材と合板という仕様の違いは、木を使った仕上材や家具などで度々出てくる事になります。
先ほども書いたように、どちらが良いかというのは簡単に言える話ではないので、これはもう適材適所で考えていくしかないですよね。


■単層フローリングの特徴

単層フローリングとは、先ほど話に出て来た無垢材で作成されたフローリングのことを指します。
1本の木から材料を切り出している訳ですから、限りなく自然な木の状態を保ったフローリングと言えるでしょう。
その特徴は、そのまま無垢材の特徴と言えるものばかりです。


・天然木が持っている美しさや質感がある

・ただし表面に天然木独特の節などが入る

・木の特性として、反りやむくりなどが発生する

・傷つきやすく割れも発生しやすい


無垢材が持っている最大のメリットは、やはり天然の木から出る質感を楽しめるという部分でしょう。
ただし自然の素材を使っている訳ですから、見た目を思い通りにすることが難しいという特徴もあります。

時々入ってくる天然木特有の節などに関しては、もう天然素材の特徴と考えて目をつぶるしかありません。
そうしたイレギュラーな部分が気になるのであれば、無垢材の木を採用するべきではないです。

無垢材の特徴

また、これはちょっと変な表現になってしまいますけど、フローリングの厚みすべてがその木材になっているのも無垢材の特徴です。
経年で傷や汚れなどが出てきたとしても、上を少しだけ削ることでまた綺麗になるという特徴も持っています。

これ贅沢に厚み全部を無垢材にしているフローリングにしか出来ない芸当です。

ただし天然木である為、湿度を吸収しやすいという特徴というか欠点も持っています。
この特徴自体は良いことなんですけど、伸び縮みが激しいという、仕上材としては困った特徴も合わせて持っています。

そうした色々な特徴を考えると、次に紹介する複合フローリングの方が良いかも知れない…という話にもなってきますが、これは次回に続きます。

関連記事

  1. フローリングの特徴を踏まえて…

    床-フローリング

    フローリングとその特徴-2

    前回は床仕上材のひとつであるフローリングの概要と、どのような特徴を持っ…

  2. 置き床工法の納まり

    床-フローリング

    S造・RC造のフローリング納まり

    床仕上材のひとつであるフローリングの納まりとして、前回は木造住宅でよく…

  3. 複合フローリング

    床-フローリング

    複合フローリングとは何か

    フローリングには大きく分けて二種類、単層フローリングと複層フローリング…

  4. フローリングのイメージ

    床-フローリング

    フローリングとその特徴-1

    このカテゴリで取り上げようと思っている床仕上材は「フローリング」です。…

  5. 捨て貼り工法

    床-フローリング

    木造住宅のフローリング納まり

    前回はフローリングの種類として、単層フローリングと対をなす複合フローリ…

スポンサードリンク




おすすめ記事

  1. 床コンクリートレベルを下げておく
  2. フローリングの特徴を踏まえて…
  3. 施工はタイミングが重要になる
  4. 施工者はコストも重視
  5. OAフロアのイメージ
  6. 下げる必要のある梁
  7. 細かい納まりは打合せで…
  8. LGSの仕様
  9. 照明設備も電気設備のひとつ
  10. ウール
  1. 変更にはリミットがある

    設計変更が与える影響

    設計変更が可能なリミットとは
  2. 施工段階では打合せが多くなる

    設計と施工と

    施工者と設計者の立場の違い
  3. 壁の一例

    壁-納まりのポイント

    一般的な間仕切り壁と下地
  4. ホテルの客室は遮音が重要

    壁-LGS+石膏ボード

    全部のLGS壁を覚えるべきか
  5. 建物はどうしても劣化する

    壁-コンクリート

    コンクリート打放しの劣化について
PAGE TOP