前回は床仕上材についての説明を進めていくつもりでいたのに、なぜか「好きな仕上材」というフレーズに引っ張られて全然役に立たない話をしてしまいました。
このような話を仕事の合間にすると、内容は薄いというか全然ないんですけど、意外にも結構盛り上がったりするものなんですよね。

仕事中にする話だから盛り上がるのでしょうね。

ちなみに今は私が一人で黙々と書いているので、まったく全然盛り上がりようがない、という寂しい状況になっています。
文章を書く訳ですから一人なのは当たり前だし、しゃべりながら書くことも結構難しいので、黙々とキーボードを打つことになるんですよね。

仕事では色々な人と連携することが求められて、連絡とか確認を怠って勝手に進めていくと、絵に描いたように上手くいかなかったりします。
つまり一人では絶対に完結しないということです。

建物の規模が大きくなるにつれて関わる人が増えていく傾向にあるので、ますますたくさんの人と連携をしていく機会が増えてきます。
確かに大変なこともあるけれど、しかしこれこそが仕事の面白みではないかと私は思っています。

その一方で、こうして建築の納まりについての文章を書いていくことは、もう完全に私一人で完結する作業になっています。
だから仕事が終わって家に帰ってきた後で、黙々とキーボードを打つことになる。

日中はたくさんしゃべっているので、夜にこうして文章を黙々と書いていくのはギャップが激しくてすごく良い感じですよ。
時にはうまく説明が出来ずに表現で悩んだり、もっと読みやすい文章が書けるようになりたいと思ったり、数年前に自分が書いた文章を読んで「下手すぎ…」と思ったり。

そんなことを考えながら毎日続けています。
全ての結果が自分自身にかかっている、という部分がやっぱり日中の仕事とは違っていて、そこが一番面白い部分ではないかと思います。

どちらも違った面白さがあるので、それを交互に続けていくことが出来る状況にある私はかなり幸せなのかも知れません。

■他のブログでも

ひとりで文章を書いていくことについて先ほど少し取り上げたので、ここでもう少しだけそのあたりについて考えてみると…
建築の納まりについて解説をしていく文章よりも、こうした内容の文章を書いている方が気楽なのでどんどん進めていける傾向にあるかな、と思います。

思ったことをそのまま書くだけ、という訳にもいかないですけど、それでもある程度自由に書いていくことが出来るというのが大きいです。
納まりの説明だけだと「この説明で分かりやすいか」とかが気になってしまい、そこまで好き勝手に書くことがまだ出来ないんですよね。

なので、こうした息抜きみたいな文章を書いていくのも、時には良いかのも知れません。
息抜きと言えば、これは建築の納まりとは全く関係ない話ですが、私は株式投資の記録をブログにして運営をしています。

そのブログで書いている文章は、株式投資の取引結果とその時に思ったことをどんどん書いていくしかないので、割とあっという間に完成します。
記事の内容が役に立つとか充実しているとか、そうした部分は全然自信がないですけども…

この株式投資ブログを運営している中で少し気がついたことというか、法則みたいなものがあることに気がつきました。
その法則とは、株式投資で損失を出した時の方が、しかもその損失が大きい時の方が、記事の内容が生き生きしているということ。

まあ確かにそうかなという気もしますよね。

株式投資の記録とか…

■株で損失を出すパターン

株式投資で大損をした時にしか味わえないテンションというのがやっぱりあって、そうした貴重な経験が勢いのある文章を生み出すのだと思います。
後で読み返すと「闇」を感じることも結構ありますが…

それなら毎日利益を出し続けて全然面白くない文章が続く方が良いんですけど、そんなに上手いこといくはずもないので仕方がありません。
株式投資というのは割合で考えると大体半分近くは損失が出るもので、10回取引をしたとして大抵の場合は半分近くの取引で損失が出ます。

正しいやり方さえしていれば、勝率自体は5勝5敗の50%でも全然充分なんです。

きちんと株式投資で利益を出し続けている方であればこの話は分かるはずで、恐らく勝率に大きなこだわりを持っている人はいないとは思います。
株式投資で大事なのはプラスなのかマイナスなのかであって、高い勝率を目指してやっている訳ではないですから。

利益を出す時の金額と、損失を出した時の金額を比べて、利益が多ければ勝率は5割で全然OK。
逆に、勝率10割を目指して、思ったように株価が動かなかった場合でも損を抱えて粘る、というスタイルが危険です。

そういう我慢強いスタイルで頑張ってみると、100回取引をして99勝1敗なのに、金額的にはマイナスというよく分からない状態になったりします。
これは冗談抜きでそうなるので、そうならないためにもある程度負ける必要があるんです。

こうした理屈は頭で考えれば分かることなのに、実際にそうした場面に遭遇すると全く逆の行動をしたりします。
つまり、少し利益が出た時にすぐ利益を確定させてしまい、多少の損失が出ても粘って保持し続けて値段が戻るのを待つ、という行動。

これは経験が少ない方が大抵の場合陥ってしまう状況で、しかしだからと言って回避することが難しい状況でもあります。
少し利益が出た際に確定したいのはその利益がなくなるのが怖いから。
そして損失が出て粘るのも、やっぱり損失を確定させるのが怖いから。

つまり「恐怖」という感情が行動の根底にある訳です。

理屈で分かっていても感情が邪魔をして正しい行動が出来ない、もしくはそもそも理屈が正しいことを理解していない。
その状況で取引をすると、長期間で安定した利益を出すことはかなり難しいと思います。

こうしたやり方をすると、必ず1回の利益よりも損失の方が大きくなってしまい、勝率5割だと余裕で損失が多くなってしまいます。
99勝1敗なのにトータルで損失が多くなるというのは、具体的には1回の利益が5000円しかないのに損失の時は100万円の損失が出るという状況です。

まさか、と思うかも知れないですけど、これは結構現実的な話なので困るんですよね。
勉強不足もしくは資金不足もしくは覚悟不足の方が株式投資をすると、大抵の場合はこうした状況になってお金を失ってしまう可能性が高いです。

■文章は難しい…

いつの間にかに株式投資の初歩的な話というか、株で損を出して撤退するパターンみたいな話になってしまいました。
このパターンは勉強すれば何とか克服できる種類のものではなく、感情が要因になっているので回避するのが非常に難しいです。

株式投資のブログはたくさん存在していますが、途中で更新がストップしている、つまり取引をもう継続していないブログはこうして撤退している場合が多いです。
もちろん利益を出しながら継続しているブログもありますけど、割合としてはかなり少ないんじゃないかと思います。

…と、当サイトを読んでくださる方にはあまり興味のない話だったかも知れません。
一人で黙々と文章を書くことについての一例として話を出しただけなんですけど、ついつい話が長くなってしまいました。

建築の納まりについての解説も、私がやっている株式投資ブログと同じくらいのスピードで進めば良いのに、ということを書きたかったんですが…
いつも当サイトの記事を書いている時には、分かりやすさと同時にスピードを意識しつつ書いているんですが、なかなか難しいものがあります。

もちろんこれは好きでやっている訳だから、解説が上手くいかず時間がかかってしまうことに対して文句を言うつもりは全然ありません。
ただ、思ったような説明が出来ないことが多くて、本当に文章を書くのは難しいなと感じます。