フローリングとその特徴-1

このカテゴリで取り上げようと思っている床仕上材は「フローリング」です。
前回のカテゴリで紹介した塗床は一般的な居室には使われないものなので、少しイメージがしにくかったのではないかと思います。

だけどフローリングはマンションのリビングなどで使われる床仕上材なので、自分が今住んでいる家にも採用されている可能性が高いです。
そう言う意味では、見た目などをすぐにイメージしやすい床仕上材ではないかと思います。

納まりとしてはビニル床タイルなどに比べると少し複雑になってくるので、しっかりと納まりを覚えておく必要があります。
逆に言えば、納まりが単純ではないからこそ、下地と床仕上材との関係を覚えておく価値があるとも言えます。

そんなフローリングについて色々と説明をしていきますが、まずは「フローリングとは何か?」という一般的な話から。
フローリングという床仕上材がどのようなものなのかというと、簡単に言えば木質系の素材を使った床仕上材を指します。

イメージはこんな感じです。

フローリングのイメージ

これはあくまでもイメージで、もちろん一括りにフローリングと言っても、材質や工法によって様々なグレードがある。
これはどんな床仕上材であっても同じですよね。

そんな仕様やグレードの違い、そして工法や納まりについてはもう少し後で詳しく説明することにして、まずはフローリング=木質系の床という認識をここでは持っておくだけでOKです。
…と、このようなまわりくどい説明をしなくても、フローリングは非常に有名で身近な床仕上材ですから、すぐにピンとくるのではないかと思います。

マンションなどに住んでいると、廊下やリビングは大抵の場合フローリングになっているはずですから、毎日触れている方も多いでしょう。
毎日触れているとは言っても、毎日フローリングを意識しているかというと、それは少し違うような気もしますが…

個人的な話になってしまいますが、私の自宅をリフォームした際には、廊下とリビングの床仕上材としてフローリングを採用しました。
当時のことを思い出してみると、その時はフローリング以外の選択肢を特に考えることがなかったような気がします。

もうイメージ的にはリビング=フローリングみたいな感じになっていて、他の床仕上材を検討する余地は全然なかったみたいです。
きっとこれは私だけではないはずで、そういう意味ではかなり馴染みのある床仕上材だと言えるのかも知れません。

今回はまず基本的な部分ということで、まずはフローリングの長所・短所を含めた特徴について考えてみたいと思います。


■フローリングの特徴

フローリングという床仕上材には今まで説明してきた仕上材と大きく違う部分があります。
それは「木」という自然の素材を使っているという点。
これがまずは大きな特徴としてあって、床仕上材としてのメリットもデメリットも、大抵の場合はそのまま木の特徴が出てくる、ということになる場合が多いです。

○調湿性がある

まずはこのメリットについてですが、フローリングの材質である木の特徴のひとつとして、湿気を吸収したり放出したりする性能があります。
そうした性能を持った材質を使っているため、室内の湿気を吸収したり逆に放出したりする「調湿性」という特徴を持っているんです。

フローリングの表面にはコーティング層があったりするので、それによって調湿性の性能は結構変わってくることにはなりますが…
室内の湿気が多ければ木材がそれを吸収していき、室内が乾燥してくれば木材の中から湿気を放出するという感じです。

これは天然素材である木が持っている大きな特徴ですね。

そうした調湿性のある床仕上材を選定した結果として、室内の湿度がある程度は一定に保たれる傾向になり、快適な居住空間が出来上がります。
最近は調湿性壁紙などもありますけど、やはり木の調湿性能は魅力的ではないかと思います。

○伸び縮みがある材料

これは先ほど紹介した木の特徴である調湿性と同じような話になるんですけど、木材は湿度が高いと湿気を吸収して伸びるという特性を持っています。
そして逆に乾燥したときには、持っている水分を放出して収縮するという特性も持っています。

そうした特性を持っている材料を使っているので当然の結果として、湿気の高い梅雨時などは伸びて、乾燥する冬場などでは縮む傾向にあります。
ニュアンスとしては「伸びてしまう」とか「縮んでしまう」という感じで、ややネガティブな特徴と考えられています。

こうした材料の特徴による問題は、きちんとした施工方法を実施すれば全然問題になることもないですけど…
例えば乾燥している冬の時期にフローリングを隙間なく敷き詰めてしまうと、夏場の湿気で膨張した場合に困ったことになる訳です。

ビニル床タイルと違いフローリングは天然素材を使うことになる為、これはある程度仕方がないことだと言えるでしょう。


○美しい素材感

木には色々な種類があって、それぞれ色とか木目の見え方などが少しずつ違ってきます。
そうした特徴を持っている材料を使っているため、木目による美しい素材感を楽しむことが出来る。
これがフローリングの一番の長所ではないかと思います。

木の材質や色などの選択肢は、カタログなどを見て頂ければ分かりますが非常に豊富です。
たくさんある選択肢のなかから、自分がイメージしている床の素材はきっと見つかるはず。
カーペットみたいに派手な仕上とはなりませんけど、木目というのは他の素材に真似できない温かさがありますよね。

まあ今どきは鋼製ドアなどに木目を印刷する技術があるので、真似できないというのは少しウソなんですけど…
「本物の木」だけが持っている素材感というのは、やはり大きなメリットだと言えるでしょう。

フローリングの特徴については、もう少し書くことがあるので次回に続きたいと思います。

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