床石のサイズと割付と

前回は石張り床仕上の表面仕上げについて、ちょっと私の考えていることを書いてみました。

床石には本磨きを使わないというのは、一般的な話だとは思いますが、あくまでも私の個人的なポリシーです。

床石の表面仕上げで本磨きを採用するのがダメだとか、そういう決め付けで書いている訳ではありません。

単純な話として、本磨きは美しい仕上だけど滑りやすいから、私はあまり使わないという話です。

ちょっと床の納まりとは関係のない話ですから、これを長々と書いてもあまり参考にはならないかも知れません。

と言うことで、今回は床石の大きさや目地の納まり、つまり石の割付について考えてみる事にします。


■原石があるという違い

石とタイルは似たような仕上材ですが、違いのひとつとして、仕上げ材の大きさが挙げられます。

タイルの場合は100角タイルだと実際のサイズは96mm角とか、300角だと295mmなど、規格寸法があります。

目地を含めた大きさで造られることが多いというのは、以前タイルを取り上げた時に話をしました。

決められたサイズの商品を造っていくという考え方からすると、規格寸法があるというのはごく普通のことですよね。

しかし石の場合は切り出した原石をスライスしていく、という手順になり、タイルとはちょっと感覚が違います。

ここで何を言いたいのかというと、石のサイズは設計者の考えである程度までは自由に決めることが出来る、ということ。

もちろん原石のサイズを超えることは出来ません。

また、厚さに対してサイズが大きすぎると石は割れやすいですから、運搬や施工を考えるとそれほど大きなサイズには出来ませんが。

それでも、こうした石の特徴は、床のデザインや納まりを検討する際の結構大きなポイントとなるんです。

床の割付がある程度自由になるというのは、やっぱりタイルとは違い、意匠としては良いことだと思います。

 

■図面が必要になる

石は原石から加工していくから割付がある程度自由になる、というのは確かに良いことです。

しかしその代わりに、どのような加工をするのかを決める為の図面が必要になってきます。

これもタイルとは大きく違う点ですね。

どの程度の大きさの石をどう配置していくか、アクセントはボーダーなどを設けるかなどなど。

石の納まりと割付を考えた、かなりの細かさで図面を書いて、それではじめて石を加工することが出来ます。

逆に言うと、そうした図面がまとまらない限り、石は加工できないので搬入も出来ないという事になります。

まあこれは設計ではなくて施工側の問題ではありますが……

タイルは採用する品番と数量が分かればそれでOKなんですけど、石はあまり簡単にはいかないということです。

そうして図面を描いてから加工をするおかげで、かなり高い精度では出来上がってきます。

タイルとは違って自由に割付が出来るということは、設計者がしっかりと割付にポリシーを持つ必要があるということ。

まあ石の目地は高い精度のお陰で細めだし、タイルと同じようにあまり目立つものではないですけど。

時折細い石を混ぜて床を割付ていくとか、選択肢は結構多いですから、やりがいのある仕上材だと言えるでしょう。

 

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