天井納まりの概要について


前回は壁と天井の間にある部材、「廻り縁」の概要を簡単にですが説明をしてみました。

あまり意匠的には重要ではない部分でありつつ、何も考えていない場合には変な納まりになる可能性もある。

そんな油断ならない廻り縁については、後で細かく色々と説明をしていきたいと思っています。

天井まである建具と廻り縁の納まりをどう考えるのか、下がり壁の取り合いをどう納めるのが良いのか、など。

こういう細かい部分を検討出来るようになると、納まりを考える作業はかなり楽しいものになります。

まあそのあたりの細かい話は後にして、今回はそれぞれの部位ごとの簡単な説明ということで……

床-巾木-壁-廻り縁 と上がってきたので、今回はその上にある天井について簡単に説明をしてみましょう。

まあ普通に考えると「天井って何?」と言う人はいないので、それほど説明が必要じゃないかも知れませんが。


■天井

天井というのは部屋の上部を仕上げる部材で、足元にあるのが床で頭上にあるのが天井という感じです。

まあこんな話は書くまでもないことですが、まずは基本的な話ということで、最初に一応書いておきました。

天井仕上を行う目的は幾つかありますが、簡単に挙げてみると以下のようなものがあります。

・建物を綺麗に見せるという意匠的なもの

・天井裏の設備要素を隠す為

天井の裏には上階のコンクリートスラブが見えている状態ですが、これではちょっと意匠的にイマイチです。

だから天井仕上げ材を貼ることによって、天井の裏を見せないようにしているというのが大きな役割です。

また、天井には空調機や照明設備など、色々と取り付けなければいけないものがあります。

そうした設備にはダクトや配線などが絶対に必要ですが、天井がないとそれが丸見え状態になります。

それを隠すという目的も、天井の大きな役割のひとつになります。

 

■天井仕上げ材と納まり

天井仕上げ材は、床と同じく部屋の用途とグレードに合わせていくつかの材料が用意されています。

よくあるのが岩綿吸音板という仕上げ材で、あとは化粧石膏ボードなども事務所などでは見かけます。

ただ、壁などに較べると天井仕上げ材というのは、それほど多くのバリエーションがないのも事実。

主に使われる天井仕上げ材の種類はそれほど多くないので、すぐに覚えてしまうと思います。

仕上げ材が違ってもそれほど納まりは変わらないという話もありますから。

ただ、天井は基本的に設備器具がたくさん取り付けられる部分でもあるので、仕上げ材による割付を考慮する必要があります。

建築の納まりを考える上で、避けては通れない「割付」が、天井仕上げ材では結構出てくるんです。

そのあたりも含めると、天井でもしっかりと検討しておくべき項目はそこそこあるという事になります。

なので、天井だから別に良いかとか言わずに、しっかりと網羅しておいた方が良いと思います。

 

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