木造住宅のフローリング納まり

前回は単層フローリングと対をなす、複合フローリングの特徴について簡単に説明をしました。

表層の材料が綺麗に仕上がっていれば、下地はある程度狂いのない材料の方が管理しやすい。

これが複合フローリングの基本的な考え方です。

「表層だけ綺麗」という言葉に抵抗を感じるかも知れませんが、コストやメンテナンスなどを考えると、この考え方は結構合理的なんです。

お金を払う施主も色々なメリットがあって、施工やメンテナンスをする側にもメリットがある。

こういう仕上材は、やはり普及していきやすいのだと思います。

かなり話が長くなってしまいましたが、今回はフローリングの納まりについて図面と一緒に紹介したいと思います。

納まりは建物の構造によってかなり違いますが、今回は木造一般住宅と集合住宅のパターンを紹介します。


■根太(ねだ)直貼り工法

根太(ねだ)工法とは、木造一般住宅のフローリングで一般的に使用される工法で、下地が木材になっているのが特徴です。

大引と呼ばれる下地を横方向に流し、大引に直交する方向に根太を流し、その上にフローリングを止めていく工法です。

大引と根太のサイズについては、大抵この程度のサイズになることが多いですが、この図では適当に書いています。

具体的にはどの程度のサイズが良いのか、というのは建物全体の構造を含めて考える必要があります。

でも、部分詳細しか書いていない今回はそれが出来ないので、適当という表現を使わせてもらいました。

断面図としてはこんな感じになります。

 

複合フローリングの納まり

 

本当はアイソメ図などを付けると分かりやすいんですけど、時間の都合で今回は断面図だけとしました。

何だかこの上に人間が乗って大丈夫なのか、ちょっと心配になってしまうような断面ですが、構造的には問題ありません。

ただ、この工法だと音が下階に聞こえやすいので、そのあたりの配慮は必要じゃないかと思います。

 

■根太(ねだ)捨て貼り工法

また、根太の上に下地で合板を張り、その上にフローリングを施工するやり方もあります。

この合板は貼ってもその上にフローリングが更に貼られてしまう為、捨て貼りと呼ばれます。

断面図としては合板が1枚増えてこうなります。

 

捨て貼り工法

 

この方が当然床としては強くなりますし、下階への音の問題も、直貼りより当然性能としては優れています。

ただしその分だけコストは高くなるので、どちらが良いかは一概には言えないところです。

まあ合板1枚を余分に張るコストですから、びっくりするような大きな違いではないですけど……

私が払う場合にはそれでも結構悩むと思うので、あまり「ほぼ同じですよ」みたいな無責任なことは言えません。

ちなみにこの根太工法というのは、別に木造専門の納まりという訳ではありません。

確かに木造の構造体との関係を考えるとこんな納まりになりますが、RC造でも同じような納まりは可能です。

コンクリートスラブがある場合でも、束立てをしてその上に大引・根太を流せば同じ納まりになります。

ただ、コンクリートスラブがある場合に、わざわざ大引と根太を施工するかというと、あまりやらないかも知れません。

RC造の場合はもう少しるので、コストと手間を考えて判断することになります。

それについては次回に説明します。

 

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