タイルの大きな分類と実用性

今回取り上げる床仕上材は「タイル」です。

「タイル」と言えば、以前紹介した「ビニル床タイル」とか「タイルカーペット」という床仕上材がありましたね。

少し紛らわしい感じですが、平面上を規則的に区分する状態をタイルと呼ぶこともあるので、どちらも間違いではないんです。

ただ、ここで取り上げるタイルというのは、本当にいわゆるタイルというものを取り扱います。

種類は色々あってややこしいんですけど、そのあたりは後で細かく区分して説明をするつもりです。

が、全体的な見映えとしては、1枚がこういう感じになっている床仕上材のことを指します。

 

タイルのイメージ

 

個人的にはあまり好きな仕上材ではないですけど、様々な場所で使われる、グレード感のある床仕上材ですね。

まずはタイルの種類にどんなものがあるのか、という話から軽く説明をしていくことにしましょう。


■タイルの種類

タイルの種類を大まかに分類すると、焼く温度や吸水率の違いなどで以下の3種類に分かれます。

・陶器質タイル(吸水率22%以下)

・せっ器質タイル(吸水率5%以下)

・磁器質タイル(吸水率1%以下)

タイルの種類によって吸水率が違うし、見た目の質感も大きく変わってくるので、当然デザインにも大きな影響が出ます。

表面がつるつるしているとかザラザラしているとか、暗い色系なのかパステル系の色なのか。

そういうテクスチャや色の違いは大きいですよね。

ただ、ここまで説明をしておきながら、今さら何を言っているのか、という感じなんですけど……

材料を選定する側としては、こうした区分を覚えておく必要はあまりないというのが現実です。

タイルのカタログを見ても、上記のようなカテゴリー分けを実施しているメーカーはあまりないと思います。

 

■今は多様になっていて

なぜなら、そんなカテゴリー分けは使い勝手があまり良くなくて、施工部位による区分の方が便利だからです。

材料を選定する側は「ここは磁器質タイルだな……」とか思って仕上材を選定する訳ではありません。

まあ中にはそういう人もいるかも知れませんけど、少なくとも私は「内装壁タイル」などのカテゴリの方が見やすいと感じます。

また、最近は色々な種類や性能のタイルがあって、吸水率だけで区分するのは難しくなってきているということもあります。

なので今はメーカーが提供するデータを元にして、床仕上材であれば床タイルの中から、壁であればその中から選ぶことになります。

床タイルであれば、人が通る訳ですから当然耐摩耗性を求められる訳で、それにプラスして滑りにくさなども求められます。

壁タイルであれば、水を弾くような性質を求められる場所もあるし、素材そのものが出す温かみを求められる場所もある。

それによって優先されるタイルの性能は全然違うものになるので、大きく3種類に分けるのはあまり現実的ではなくなってきているんです。

とは言っても、タイルの区分は非常に基本的は話ですから、まずはこれを最初に説明だけしておこうと思いました。

次回からはタイルという素材が持っている特徴について説明をしていこうと思います。

 

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