コンクリート下地の大まかな分類

このカテゴリでは、いくつかある壁下地の中から、まずはRC壁(コンクリート壁)下地の納まりについて色々と説明をしていこうと考えています。
建物を構成する壁にも色々あって、順番としてはまず外側にある壁から説明していこうかと考えると、RC壁を最初に取り上げた方が良いかなと思います。

外部と内部を隔てる外壁として使われることが比較的多いRC壁。
このRC壁の納まりは、シンプルにコンクリートの壁だけを考えると、そこまで難しい納まりにはなりません。

しかし外壁としてRC壁が採用される場合、通常の壁とは結構違って厳密な止水性能が求められることになります。
とは言っても全部をRC壁にしてしまうと室内は真っ暗になるので、ある程度は換気と採光を考えて窓を設けることも必要になります。

そうなると窓の部分はコンクリートを開けておいて…みたいな納まりの検討を進めていく必要があります。
これはほんの一例ですが、外壁として使われるRC壁について検討をする場合、結構色々なことに気を使っていくことになります。

RC壁についての基本的な知識に加え、そのあたりの細かい話も含めてこのカテゴリで色々説明していくことが出来れば。
当サイトではそのように考えています。

建物の構造としてRC造を採用した場合には、かなり当たり前の話ですが、外壁も同じようにRCで構成されることが多くなります。
もちろん内部の壁も全部RC壁にする必要は全然なくて、必要な部分だけを抜粋してRC壁とすればOKです。

そうして考えていくと、先程も書いたように、外壁をRC壁にするパターンが結構多くなってくるのではないかと思います。
もちろん外壁だけではなく、必要であれば内部の壁であってもRC壁を採用していく、という場面は結構あります。

そうした部分の壁をきれいに仕上げる際に考えなければならないのが、このカテゴリで取り上げるコンクリート下地壁の納まりということになります。
外壁や内壁などのパターンもあるので、RC壁の納まりは色々とバリエーションがあります。

どんな分類になるのか、そしてなぜそうした納まりにする必要があるのかなど、目的も含めて説明していきたい内容は色々です。
出来るだけ分かりやすく説明をしていこうと考えているので、興味のある方はぜひ読んでみて頂ければと思います。

まずは何から説明をしていこうか、と考えてみると…
とりあえず、RC壁(コンクリート壁)の納まりにはどんなパターンが考えられるのかを大まかに分類してみることにしましょう。


■コンクリート下地の場合

コンクリート下地の壁を仕上げる際にまず考えるのは、コンクリートの上に石膏ボードを張るのかどうか、という点。
つまり「コンクリートの面を最終的に見せるかどうか」ということで、それによって納まりのパターンはかなり違います。

具体的にはどんなパターンがあるかというと、以下のような分類になります。


・コンクリートをそのまま見せる納まり

・石膏ボードを張ってその上に壁仕げ材を貼る納まり

・石膏ボード以外の壁仕上材を張る納まり


まず、コンクリート壁の表面をそのまま見せる場合、その目的は大きく分けて2通りの考え方があります。

ひとつは意匠的に美しく見せるという目的をもって、コンクリートの表面を化粧打ち放し仕上にする場合。
そしてもうひとつは特に仕上をしなくても良い場所で、結果としてコンクリート面が露出している場合。

まずは美しく見せる場合について考えてみましょう。
これは以前も書いた気がしますが、コンクリートを綺麗に打設すると、非常に見映えが良くて洗練された雰囲気が出ます。
こんなイメージですね。

コンクリート化粧打放しの建物

施工は少しどころかかなり大変になりますが、それをきちんとコントロールして施工すれば、かなり意匠性の高い建物が出来上がる訳です。
この意匠性が、コンクリートをそのまま見せたいと考える大きな理由なんです。


■打ち放しは色々

コンクリートの表面を見せる場合のもうひとつとして、コンクリートをそのまま見せると言っても、積極的に見せる訳ではない場合についても考えてみましょう。
部屋と部屋の仕切という機能としてだけコンクリート壁が必要で、その壁は特に表面を美しく見せる必要性がない、という場合です。

これは例えば機械室や電気室など、スタッフすら滅多に入らないような場所で、そうした壁の考え方が出てきます。
メンテナンスをする人が時々その部屋に入る程度で、当然綺麗な壁などを期待しないような場所ですね。

その場合には、機能的にコンクリートの壁があればそれでOKなので、その上にさらに壁仕上材を施工する必要は全然ありません。
そうした場面では、壁の納まりについて検討するみたいな話は全然関係ない、ということになってしまいますが…

同じ「コンクリートがそのまま見えてくる」という納まりでも、場所によっては全然考え方が違ってくる、という話でした。
コンクリート打ち放しを化粧で見せようとした場合には、かなり色々と考えなければならない事が多くなります。

そのあたりはこれから詳しく書いていくことにして、今回は似たような表現でも大きな違いがある、という話だけにしておきます。
次回はコンクリート下地に石膏ボードを張る場合の納まりについて、簡単に書いてみたいと思います。

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