コンクリート化粧打放しで困る点


コンクリート壁納まりのひとつ、コンクリート化粧打放し仕上の問題点を前回は取り上げてみました。

・施工時期の早い段階で仕上を考慮する必要がある

・一発勝負という怖さがある

まあこれらの要素は問題点というか、施工する側が大変に感じる部分だったりする訳ですけど。

あまりにも施工が現実的ではない場合は、設計者が意図するデザインが実現できないことを意味します。

頭の中にある考えが絵に描いた餅にならないためにも、ある程度は施工に目を向ける必要があると思います。

「これはどうやって施工するのか」とか「これでは人が入れない」など、あまり施工を意識し過ぎるのも問題ではあります。

施工性ばかりを考えてしまうと、今度はデザインが悪くなりがちという問題もあるので、バランスが難しいところです。

施工が大変なのは確かですけど、コンクリート化粧打放し仕上が良い感じの意匠なのも確かですから。

それを、施工が大変だから打放しは止めて吹付けにしよう、とかになったら設計者なんて必要ないですよね。

今回はそんなコンクリート化粧打放し仕上の壁で、まず出てくる納まり上の問題点を考えてみます。


■化粧打放しの問題点

コンクリート化粧打放しというのは、そのままコンクリートが直に見えてくる仕上で、高い意匠性を持っています。

しかしコンクリートがそのまま見えてくることで、意匠性と引き換えに色々なことが出来なくなるという問題もあります。

・外壁の場合は内断熱が出来ない

・コンセントやスイッチなどを埋め込むのが大変

・材質としては冷たくて固い

こうした問題があっても、それでもコンクリート化粧打放し仕上を選択するのか、というのは結構大事な話だと私は思っています。

 

■断熱材の重要性

基本的に建物の外壁というのは、外部から室内に入ってくる外気温度を遮断する為に、断熱材を吹き付けます。

夏の厚さや冬の寒さを防ぐという目的、外気と室内温度の差が大きくなることで発生する結露を防ぐという目的が断熱材にはあります。

断熱の考え方と施工方法は、外壁の室内側に発泡ウレタンなどの断熱材を吹き付けるというもの。

もちろんやり方によっては外壁側に断熱材を施工する場合もありますが、コストなどを考えると内断熱が一般的です。

しかし部屋内側をコンクリート化粧打放しにしたい場合、断熱材を吹き付けることが出来ません。

せっかく高い意匠性を持った壁なのに、他の部屋に比べて冬は寒さを、夏は厚さを感じるというのはツライです。

そして、結露の問題も大きな話です。

いくら高い意匠性と言っても、冬に毎日結露で壁が濡れている状態を見て、格好いいと感じる人は少ないはずですから。

その結露が原因で壁にカビが発生する場合もあって、そうなったら意匠的にはプラスどころか全然マイナスになりますよね。

高い意匠性を持った壁ではありますが、コンクリート化粧打放しの壁というのは、そうしたリスクを負った仕上なんです。

 

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