化粧打放し用のパネコート


コンクリート化粧打放し仕上を採用する壁面では、まず型枠の割付検討が必要になる、という話を前回は取り上げました。

意匠的に力を入れる場所に採用される壁なので、線と穴をどう見せるか、スイッチなどとの取合をどうするかなどの検討が必要なんです。

そうした事前検討が必要ない程度の場所であれば、そもそもコンクリート化粧打放しは必要ないんじゃないか。

と、これはちょっと極端な意見かもしれませんが、それくらいのニュアンスがこの仕上にはあると思っています。

コンクリート化粧打放し仕上をする場合、型枠の割付も必要なんですけど、使う型枠自体も通常とは違うものになります。

化粧打放し部分には、コンクリートが接する面にコーティングが施された「パネコート」と呼ばれる型枠を使います。

この色を見て「見かけたことがある」と思った方も多いかも知れませんが、こんな感じの型枠です。

 

 パネコートのイメージとは

 

化粧打放しではない部分の型枠には、特にコーティングしていない合板を使うので、仕上がりが全然違ってくるんです。

設計図では特にそこまで記載する場所はありませんが、施工図を描く方であれば、躯体図には型枠の使い分け表現が必要になります。

今回はそんなパネコートの規格サイズについての説明と、割付をする際のポイントなどを書いてみたいと思います。


■パネコートの規格サイズ

パネコートの割付をする際には、パネコートの規格サイズがいくつなのかを知っておく必要があります。

大きさが変わってしまったら、せっかく割付をしても、それが全く無意味なものになるので注意が必要です。

・600mm×1800mm×厚さ12mm(二六版)

・900mm×1800mm×厚さ12mm(三六版)

パネコートサイズとしては、上記のサイズのどちらかが採用されることがほとんどになります。

パネコートの厚みに関しては、余程の事がない限りは12mmと考えて良いんじゃないかと思います。

そもそも割付を考える際には、パネコートの厚みを考慮する必要もないので、とりあえず知識として持っていればOKでしょう。

 

■割付をする際の選択肢

パネコートの規格サイズが分かったので、割付の検討に必要な数値が出て来ましたが、問題はどちらのサイズを使うかです。

なので、割付図で検討をする際に確認しておくべきなのは、まず二六版を使うのか三六版を使うのか。

これを事前に確認しておかないと、結局はどちらで検討すれば良いのかが分かりません。

まあ施工者ではなく設計者であれば、自分がそんな化粧打放しのイメージを持っているかを考えるだけですが。

そしてもう一つ決めておく必要があるのが、パネコートを横向きに並べていくのか、それとも縦方向に並べていくのか。

これも最終的にどう見えるのかにかなり影響がある要素なので、事前にどうするかを考えておく必要があるんです。

一般的には縦に並べる場合が多いような気がしていますが……

これは今までの私の経験がそうだっただけの話で、横に型枠を並べる選択肢も意匠的には全然アリだと思います。

これらの基本方針をどうするかによって、コンクリート化粧打放し仕上の見映えは結構違ってきます。

検討する際には最終的な完成形をイメージしつつ、どんな選択肢を選ぶのかを考えて見ることをオススメします。

 

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