LGS壁に求められる性能-1

石膏ボードには、必要な壁の性能によって、また施工する部位にあわせて、色々な仕様が用意されています。

前回はそれぞれの石膏ボードに用意された品番と、それぞれの頭に付いている「GB」の意味についても触れました。

まあ単純に「Gypsum(石膏)Board(ボード)」の略なんですけど、実際に仕事をしている中では結構使用頻度の高い言葉です。

「Plaster(石膏)Board(ボード)」の略で「PB」と呼ばれる場合も含めて覚えておきましょう。

さて、LGSの仕様と石膏ボードの仕様を知っておけば、後はそれらを組み合わせればLGS壁が出来上がります。

実際にはそれほど単純な話ではありませんが、原則はLGSと石膏ボードの組み合わせですから、間違いという訳ではありません。

あとは、LGS壁にどんな性能が求められているのか、それを実現する仕様のLGS壁にはどんなものがあるのか。

そのあたりを知っておけば、恐らくLGS壁についてはほぼ大丈夫、という状態になるはず。

そんな訳で、今回はまずLGS壁に求められる性能にどんなものがあるのか、というあたりを考えてみたいと思います。


■最低限の性能とは


壁に求められる性能は色々ありますが、まずは最低限求められる性能から考えてみると……


・隣の部屋との境目として機能する


というのがあります。

一般家庭でもそうですが、居間と寝室の間には壁があって、扉を通らない限りは部屋の行き来が出来ません。

これはまあ当たり前の話ではありますが、まず本当に基本的な部分を考えると、この「部屋と部屋の間仕切り」という性能があります。

こうした最低限の性能を満たした後で、さらに必要な性能がある場合には、もう少し高性能な壁を用意することになります。

 

■住戸同士の壁などで


例えばマンションの壁を考えた時に、502号室と503号室を隔てる壁も、やはり隣の部屋との境目ということになります。

しかし502号室に住む人と503号室に住む人は別なので、居間と寝室の間にある壁と同じ訳にはいきません。

そこにどんな性能が必要なのかというと……


・隣で発生した音を遮断する壁


ですね。

ある程度の規模を持つマンションであれば、それぞれの住戸ごとにプライバシーを保つ必要があります。

そこでは部屋同士の境目としての壁にプラスして、先ほども挙げた「音を遮断する性能」が必要です。

隣の住戸で発生した音が聞こえない、こちらで出した音が隣の住戸に聞こえない、という「遮音性能」ですね。

もちろん全ての建物がこうした考え方の元で設計されている訳ではなく、場合によっては遮音性能のない壁になっている場合もあります。

木造2階建のアパートなどがそうかも知れません。

そうした建物の場合、「隣の住人が新聞紙をめくる音まで聞こえる」ということになる可能性が高いです。

壁の性能についてはもう少し話が続きます。

 

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