タイルカーペットとOAフロアと


前回はビニル床タイルの納まりについて色々と書いた際に、基本的にはコンクリート下地の上に貼る、という話をしました。

だけどビニル床タイルの場合は、コンクリート下地だけではなく、OAフロアの上に敷く場合もあります。

既に床が仕上がっている状態だと、床仕上材の表面しか見えない為、OAフロアかどうかって結構分かりにくいです。

まあ思い切ってジャンプとかをしてみると、着地の時の感触で何となく分かりますけど……

まあ普通の人はあまりそういうことはやらないですよね。

設計者の中には、こうしたOAフロアやフリーアクセスフロアと呼ばれる「二重床」の歩行感を嫌う人もいますが。

実際には建物を利用する側からすると、歩いた時の感触を気にする人ってあまり多くないんじゃないかな。

まあそうした細かい部分にこだわりを持つことは、設計者として全然悪いことではないですけど。


■OAフロアとモール

OAフロアというのは、特にオフィスビルでは、手軽に配線を床下に通すことが出来る手段として重宝されています。

そういう理由があるので、一般的なオフィスビルでは、ほぼ間違いなくOAフロアが採用されているはずです。

今時のオフィスで、床上をモールがまわるような納まりは、ちょっと流行らないですからね。

モールというのはこんな感じの商品です。

 

床上モールの形状

 

床上に転がす配線が踏まれて痛まないようにという目的と、コードに足を取られないようにという目的があります。

まあ安全面では必要な措置ではありますけど、意匠的には出来るだけ避けたい納まりですよね。

だからこそ、コンクリートスラブを下げておき、そこにOAフロアを設置して床下に配線をする納まりを想定する訳です

 

■OAフロアの納まりパターン

そんなOAフロアですが、建築の納まりを考える側としても、OAフロアだとあれこれ悩まなくて済むというメリットがあります。

もちろん設計ですから考えるのがイヤだとか、そういうことを言っている訳ではないですよ。

そうではなくて、OAフロアというだけである程度納まりは決まってしまうので、それほど悩む納まりがないというだけの話です。

基本的にOAフロアを採用する部屋は、あらかじめコンクリートの床を下げておく、という処置が必要です。

逆に考えると、仕上材がどんなものであっても、OAフロアというだけでコンクリートのレベルは決まる訳です。

OAフロアを採用する部屋では、下地コンクリートのレベルについてあれこれ悩まなくて済む、というのはそういう理由からです。

そして、OAフロアを採用した場合の床仕上材は、実際にそれほど多くの選択肢がある訳ではありません。

前回紹介した置敷ビニル床タイルと、今回紹介するタイルカーペットのどちらかになるはずです。

ちょっと話が長くなってしまいましたが、ここでようやくこのカテゴリで説明をしたいタイルカーペットが登場しました。

が、ちょっと前置きが長くなりすぎてしまったので、タイルカーペットの納まりについては次回に詳しく説明をしたいと思います。

 

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