床タイル納まりのポイント

床タイルという仕上材が持っている特徴にはどんなものがあるのか、という点を前回は取り上げてみました。

高いグレード感と耐摩耗性や耐水性などを持つタイルは、建物の顔と呼ばれるエントランスホールなどに採用されます。

グレード感が高いと書きましたが、実際値段も高い訳ですから、本当にグレードの高い床仕上材と言えるでしょう。

ただし、硬くて冷たい床仕上材ですから、素足で過ごす寝室などには向きません。

建物のデザインは重要な要素ではありますが、毎日過ごす場所ならば、デザインよりも使い勝手が優先されるべき。

少なくとも私はそういう考え方を持っています。

いくらデザインに優れた建物に住んでいても、毎日目にしていればさすがに飽きてきますよね。

飽きのこないデザインを本物と呼ぶのかも知れませんけど、人間の飽きっぽさに勝てるデザインはなかなかないんじゃないかな。


■意匠よりも使い勝手

例えば寝室の床仕上材にタイルを採用した場合を考えてみると、当然最初に見た時は「おおっ」となるはずです。

やっぱりタイルは仕上材のグレードが高いですから。

だけど、それから毎日その家で過ごす際に、寝室の床を見る度に「やっぱりこの床の色は素晴らしいな」って言えるか。

まあそういう余裕がある人もいるとは思いますけど、大抵の方はなかなか難しいんじゃないかと思います。

でも、デザインについては何も感じなくても、毎日素足で歩く度に「相変わらず冷たいな」と思う可能性は高いです。

見た目の良さには慣れてしまいますけど、使い勝手の悪さに慣れるというのはあまりないことですから。

そういう意味で、やっぱり床仕上材に限らず、仕上材は適切な場所に適切なものを選びたいものです。

高い材料が全てにおいて優れている、というようなことはあり得なくて、高くて綺麗なだけの仕上材だって多いんです。

もちろん綺麗な仕上材、という価値は非常に高いものですから、それが悪い訳では全然ないですけど。

 

■床タイルの納まりで考えるべきこと

少々話が違う方向に行きましたが、タイルの納まりについて検討するべきこと、という話に戻ります。

床タイルを採用しての納まりを検討する際には、幾つかの要素を頭に入れておく必要があります。

ビニル床シートなどに比べると、少々検討事項が多いですけど、仕上材の特徴を考えると仕方がないことでしょう。

検討項目を箇条書きにすると、こんな感じになります。

・下地コンクリートスラブのレベル

・製品によるサイズの違い(厚さ・大きさ)

・シート貼りの有無について

・目地の巾について

・実際のサイズと目地込みのサイズ

・タイルの割付をどうするか

・水勾配があるかどうか

床タイルと一括りに分類したとしても、どんな製品を選ぶかによって大きさは全然違います。

ビニル床シートなどの場合は、厚みが違うと言ってもせいぜい1mm程度の話でしたが……

床タイルの場合は9mmもあるし、12mmもあるし15mmもある、という感じで全然違うんです。

厚みだけではなく大きさも違うので、そのあたりを意識しないとせっかくのタイルが残念な納まりになる可能性もあります。

ということで、次回は床タイルの納まりを検討する上で考えるべきことについて、もう少し細かく説明をしていきたいと思います。

 

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