床塩ビシートのジョイント納まり

床塩ビシートを施工する際に、出来るだけ平滑な仕上を狙うのならば、セルフレベリング材という選択肢もあります。

ということで、セルフレベリング材の基本的な考え方について、前回は色々と説明をしてきました。

コンクリートスラブの天端レベルに関係してくるので、こうした基本的な部分は早めに検討しておくことをオススメします。

実際のところ、余程の凹凸がない限りは、床の不陸が気になるケースは少ないと個人的には思っています。

でもそれは設計する側や施工する側の意見であって、建物を利用する側の立場に立った意見ではありません。

自分の家で床を施工する際に、ある程度の不陸は気になりませんよ、と言えるかどうか。

これをよく考えてみると、少なくとも私は「全然問題ないです」とは言えない気がします。

実際自宅の工事を頼んだ際には、冷蔵庫と壁の隙間が平行になっていない状態が非常に気になったという経験もあるし。

自分でお金を出した時に、完成した状態を見て「気にならない」と言えるかどうか……

お客さんの立場でものを考える際には、そのあたりの感覚が結構大事になってくるんじゃないかと思います。

今回で床塩ビシートについての説明は終わりになりそうですが、今回はジョイント部分について考えてみたいと思います。


■ジョイントの処理方法

床塩ビシートというのは別名「長尺シート」と呼ばれ、約1.8m巾で18mのロール状になっている仕上材です。

だから一気に大きな面積を施工できる訳ですが、もちろん1つのロールだけで部屋全部を仕上げることは出来ません。

その場合、同じ床塩ビシートを継ぎ足して施工をすることになりますが、その継ぎ目をどう処理するのか、という話があります。

やり方は以下のように幾つかありますが、最も多いのが熱溶接工法です。

・熱溶接工法

・瞬間接着剤で固定

・シール

突き合わせた床材をV字型またはU字型に溝切りして、そこに溶接棒を使って熱溶接をする。

その後はみ出した部分をカットしてジョイントの処理は完了です。

 

■熱溶接工法の納まり

こうした床塩ビシートのジョイント処理は、建築の納まりにはあまり関係ない部分ではあります。

ただ、同じ系統の色で溶接される為、あまり目立たないとは言っても、違う材質のラインが入ることになる訳です。

樹下塩ビシートのジョイント部分がどういう納まりになるのか、どんな見た目になるのかを知っておくことは大事なことです。

ここにはジョイントを入れたくない、などのこだわりがあり過ぎると、ちょっと施工からイヤな顔をされるかも知れませんが。

意匠設計者であれば、ある程度のこだわりがあっても良いんじゃないかと私は思っています。

ということで、床塩ビシートについてはこれで終わりにしますが、最後にジョイント部分の断面図を簡単に紹介しておきますね。

 

床塩ビシートの熱溶接工法納まり

 

そして見た目はこんな感じで、あまり目立たないので気になりません。

 

床塩ビシートのジョイント例

 

この目立たなさですから、ジョイント位置を「ここにしたい」とか言ったら、やっぱり嫌がられるでしょうね。

 

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