市松貼りと流し貼りと


タイルカーペットを部屋に敷き詰めていく際には、それぞれを交互に貼っていく「市松貼り」が一般的。

そんな話を前回は紹介しました。

タイルカーペットは規格品ですから、基本的にはどの製品も品番が同じであれば同じ柄になっているのが前提です。

でも実際には「全てが同じ柄」というのは、製作の誤差なども考えると非常に難しいんですよね。

だからこそ、交互に貼っていくことによって微妙なズレが目立たないようにする、というのが市松貼りの目的です。

ここであえて悪意のある表現をすると、「ズレをごまかす為の市松貼り」ということになります。

しかし、別に市松貼りの見た目は悪くないので、そこまで悪い方向に考えなくても良いんじゃないかと思います。

私は全然市松貼りで問題ないと思ってしまうんですけど……

そういう意見を言うと、「お前にはこだわりがないのか」みたいな意見にぶつかる可能性が高くなります。

設計者が好みそうなこだわりを、そのまま学習してもあまり意味はないと思ってしまうんですけど。

まあそのあたりの意見は人それぞれだから、ここで何を書いてもあまり意味はないですね。


■流し貼りというやり方

と、そんな一般的な施工方法である市松貼りの他には、全てを同じ向きで貼っていく「流し貼り」というやり方があります。

イメージはこんな感じですね。

 

流し貼りのイメージ

 

タイルカーペットの柄に流れがあって、なかなか見映えの良い施工方法ではないかと思います。

市松貼りとは少し違う雰囲気で良いですね。

ちなみに、私が仕事で関わったことがある設計者の大半は、市松貼りよりも流し貼りを好んでいました。

それがどこまで一般的なのかは不明ですが、好みの割合は圧倒的に流し貼りよりなんですよね。

なんでだろう……

市松貼りが「普通の納まり」と思われているから、市松貼りは不人気なのかも知れないな、という印象を受けましたが。

実際のところは正直言ってよく分かりません。

まあ設計者のこだわりというのは、なかなか言葉や理屈で説明出来るようなものではないですから、それで良いんですけど。

 

■品番によって変わる

タイルカーペットのカタログなどを見ると「この製品は流し貼りを推奨しません」と書かれているモノもあったりします。

逆に「流し貼りを標準とします」という場合もあるので、まずはメーカーのカタログをよく読んでみることをお勧めします。

メーカーもどのように敷いていくのかを意識して、タイルカーペットのデザインを決めているはず。

だから基本的にはメーカーの推奨する配置が正解なのだと思います。

敷き方によって最終的な見映えが変わってくる訳ですから、施工する側は床仕上げ材の品番と一緒に確認をしてきます。

一般的な市松貼りでOKなのか、それとも流し貼りをするのかを。

設計者としてはその前に、どちらの敷き方で考えているのかをあらかじめ決めておく必要があるんです。

 

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ