型枠の一般的な納まりを考える


コンクリート化粧打放し仕上の壁納まりを検討する際には、まず型枠の割付をどうするかの方針が必要です。

パネコートのサイズは「二六版」と呼ばれる600×1800か。「三六版」と呼ばれる900×1800のどちらか。

それを縦方向に並べるのか横方向に並べるのか、というあたりをまずは決めておいて、細かい部分は図面上で確認していくことになります。

ちなみに「二六版」とか「三六版」などの数値は、尺貫法での数値を表しています。

一尺というのは10/33mなので約303mmで、二六版というのは二尺×六尺で600×1800なんです。

まあ正確な数値で言えば606×1818になりますけど、細かい部分にはこだわらなくても良いでしょう。

石膏ボードの規格サイズは910×1820で、三六版という考え方で規格品を作っていることが分かります。

パネコートのサイズと並べる向きを確認したら、もうひとつ検討すべきなのがセパ穴の位置です。

これも仕上面に目立って見えてくる要素ですから、きちんとした計画をしておく必要があるんです。

今回は、そもそもセパ穴ってなぜ必要なのか、というあたりの話から入ってみようと思っています。


■型枠にかかる力

コンクリート化粧打放し仕上の割付を検討する際には、セパ穴の位置をどうするかも考えておく必要があります。

これは施工上どうしても必要になる穴である為、完全にゼロにすることは不可能という事になります。

では、このセパ穴はどういった流れで必要になってくるのか、というあたりをまずは考えてみましょう。

コンクリート壁を造る際には、まずコンクリートを流し込む型枠が、壁の厚さ分の間隔で両面必要になってきます。

まずは片側の型枠を立てて、次に鉄筋を加工して、最後に反対側の型枠を立てる、という流れになります。

そこにコンクリートを流し込む訳ですけど……

重量があって流動性のあるコンクリートが流し込まれる型枠には、かなり大きな力がかかるんです。

お風呂の浴槽になみなみとお湯を貯めても大丈夫なのは、浴槽が水圧に耐えられるように設計されているからです。

もし浴槽がペラペラのプラスティックで出来ていたら、お湯を貯めていく途中で水圧に耐えられなくなるはずです。

 

■型枠の一般的な納まり

型枠も同じような考え方で、コンクリートを流しこんでいく際にかかる力に耐えられるように、両側の型枠同士を金物でつないでいるんです。

型枠を組んだ時の状態を、簡単な断面図で表現すると、下図のようなイメージになります。

 

型枠の一般的な納まり図

 

これは化粧打放しの際に使う「B型」と呼ばれるセパレータで、壁の仕上によって形状は幾つかあります。

型枠にコンクリートを流し込んでいくと、壁の内側から外側に向かって力がどんどんかかっていきます。

それに耐える為に、単管パイプやフォームタイ、セパレータやPコンなどを使って両側の型枠をつなぎます。

型枠を解体する時にはPコンまでを取り除きますが、セパレータはそのまま残ることになります。

Pコンの穴は既成品やモルタルなどで埋めることになりますが、完全に周囲の壁とどうかする事は出来ません。

コンクリート化粧打放し面に、丸い形状の何かが規則的に入れられているのは、そうした施工上の理由があるからです。

 

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